SV650ABSは本当に曲がらないのか?

2026年8月30日

うちのブログの検索クエリでトップクラスに多いのが「SV 曲がらない」というキーワードです。皆さん、SV650のハンドリングについて悩んでいたり、どんな乗り味なのか気になったりしているのでしょうか?

オーナーになってもうすぐ10年経つ私の感覚から、まず結論を一言でいいます。 「きちんと操作すれば、ちゃんと曲がります」

ただし、ジムカーナのようにタイトに曲げるには少しコツが必要です。一般道を常識的な速度で走る分には、他のバイクと比べて曲がらないなんてことは全くなく、むしろ乗りやすいバイクだと思います。

なぜ「曲がらない」と言われがちなのか?スペックから見るV型エンジンの宿命

90°V型エンジン(縦置きを除く)を搭載するバイクは、エンジン幅が狭い代わりに前後に長くなる傾向があります。そのため、どうしてもホイールベースが長くなりがちです。

ライバル機であるMT-07とスペックを比較してみましょう。

  • SV650: 軸間距離 1,450mm / キャスター角 25° / トレール 106mm
  • MT-07: 軸間距離 1,400mm / キャスター角 24°50′ / トレール 90.0mm

このように、SV650の方が50mmもホイールベースが長く、キャスター角などの数値を見ても、ジムカーナのような小回りには少し不利な設計になっています。 また、前後に長いエンジンの影響でフロント側にエンジンを寄せにくく、「前輪への荷重が少なめになる」ともよく言われます。私自身も乗り始めた当初は、フロントの接地感が分かりにくいと感じていました(乗り慣れた今は、ノーマルでも特に違和感はありませんが)。

当初すごく悩んだ「タイトなターン」とセッティングの転機

普通に乗る分には問題なかったのですが、ジムカーナなどでは「自分の思う通りに曲がらない」「もっと曲がってほしいのに待たされる」とよく悩んでいました。

タイヤを変えたり、様々なセッティングを試したりしても大きく変わらず……。そんな中、一つの転機が訪れます。

ばどみゅーみん氏に私のSVに乗ってもらった際、「後ろ乗りをすると重いハンドリングが薄れる」というアドバイスをもらいました。それまで私は「車高を下げる(特にフロントを下げる)」方向でセッティングしていたのですが、逆にフロントフォークを突き戻して車高を上げる方向に変更したところ、ずいぶんと曲がりやすくなったのです!

実はノーマルでも「全然普通に曲がる」!大切なのは基本操作

セッティングが決まってからは今の状態に落ち着いていますが、先日ひさしぶりにノーマルのSVに乗る機会がありました。その時思ったのは「なんだ、全然普通に曲がるじゃん!」ということ。

あんなに曲がらないと感じていたのが不思議なくらい、ちゃんと曲がるんです。 要するに、「大きく入って小さく出る」「しっかり減速して曲がり、しっかり加速する」というバイクの基本操作をきっちり行うことが重要だったのです。SV650はごまかしがきかない分、基本通りに乗ることでしっかり応えてくれます。

まとめ

SV650が特別「曲がらないバイク」というわけではありません。ただ、しっかり曲げようと思うと、適切なタイミングでの的確な操作が求められます。

  • フロントの接地感が薄いと感じたら: フォークの突き戻し(フロントを少し上げる)を試してみる価値アリです。私には劇的な効果がありました(合わなければ戻せばOKです)。
  • ライダーの体重の影響: 体重が軽い人は、ブレーキング時にリアのABSが早く作動しやすく、それが曲げにくさに繋がることもあります。
  • ドンツキの処理: Vツイン特有のドンツキ(アクセルを開けた時のショック)は排気量なりにあるので、そこをうまく処理できれば素性は悪くありません。

何にせよ乗ってて楽しいバイクです。もっとしっかり乗りこなせるようになりたいですね、ヘタレなので先は長そうですが。

ではまた。

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Posted by wakataka