SV650は「曲がらない」?10年乗って分かった原因と曲がりやすくするセッティング術
うちのブログの検索クエリでトップクラスに多いのが「SV 曲がらない」というキーワードです。 SV650のハンドリングについて悩んでいたり、これから購入を考えていて「どんな乗り味なのか?」と気になったりしている方が多いのだと思います。
オーナーになって約10年経つ私の感覚から、まず結論を言います。
「きちんと操作・セッティングすれば、SV650はちゃんと曲がります」
ただし、ジムカーナのようにタイトに曲げるには少しコツが必要です。一般道を常識的な速度で走る分には、他のバイクと比べて極端に曲がらないなんてことはなく、むしろ素直で乗りやすいバイクです。
この記事では、SV650が曲がりにくいと言われる原因と、私が劇的に曲がりやすくなったと感じたセッティング・乗り方のコツをご紹介します。
なぜSV650は「曲がらない」と言われがちなのか?
スペックから見るV型エンジンの宿命
90°V型エンジン(縦置きを除く)を搭載するバイクは、エンジン幅がスリムな代わりに、前後に長くなる傾向があります。そのため、どうしてもホイールベース(軸間距離)が長くなりがちです。
同クラスのライバル機であるヤマハ「MT-07」とスペックを比較してみましょう。
- SV650: 軸間距離 1,450mm / キャスター角 25° / トレール 106mm
- MT-07: 軸間距離 1,400mm / キャスター角 24°50′ / トレール 90.0mm
このように、SV650の方が50mmもホイールベースが長く設計されています。キャスター角などの数値を見ても、ジムカーナのような極端な小回りには少し不利な設計と言えます。
また、前後に長いエンジンの影響でフロント側にエンジンを寄せにくく、「前輪への荷重が少なめになる」ともよく言われます。私自身も乗り始めた当初は、フロントの接地感が分かりにくいと感じていました。
【セッティング編】タイトなターンへの悩みと解決の転機
普通に乗る分には問題なかったのですが、ジムカーナなどを走ると「自分の思う通りに曲がらない」「もっと曲がってほしいのに待たされる」と悩む時期がありました。
タイヤを変えたり、様々なセッティングを試したりしても大きく変わらず……。そんな中、一つの転機が訪れます。
ばどみゅーみん氏に私のSVに乗ってもらった際、「後ろ乗りをすると重いハンドリングが薄れる」というアドバイスをもらいました。
それまで私は、曲がりやすくするために「車高を下げる(特にフロントフォークを突き出して下げる)」方向でセッティングしていました。しかし、逆にフロントフォークを突き戻して「フロントの車高を上げる」方向に変更したところ、ずいぶんと曲がりやすくなったのです!
曲がりたいのに待たされると感じている方は、フォークの突き戻し(フロントを少し上げる)を試してみる価値アリです。(合わなければ元に戻せばOKです)
【乗り方編】実はノーマルでも「全然普通に曲がる」!
フロントを上げるセッティングが決まってからは今の状態に落ち着いていますが、先日ひさしぶりに「完全フルノーマルのSV」に乗る機会がありました。
その時思ったのは「なんだ、全然普通に曲がるじゃん!」ということ。あんなに曲がらないと悩んでいたのが不思議なくらい、素直に曲がってくれたのです。
要するに、バイクの基本操作をきっちり行うことが何より重要でした。
- 大きく入って小さく出る
- しっかり減速して曲がり、しっかり加速する
SV650はごまかしがきかない分、セオリー通りの基本操作を行うことで、ライダーの要求にしっかり応えてくれます。そして並列エンジン搭載車より加速重視な乗り方が合うようです。
まとめ:SV650は操作に応えてくれる楽しいバイク
SV650は決して「曲がらないダメなバイク」ではありません。しっかり曲げようと思うと、適切なタイミングでの的確な操作が求められるだけです。
改めてポイントをまとめます。
- 曲がるのに待たされると感じたら: フォークの突き戻し(フロント上げ)を試す
- ライダーの体重の影響: 体重が軽い人は、強めのブレーキング時にリアのABSが早く作動しやすく、それが曲げにくさに繋がることもある
- ドンツキの処理: Vツイン特有のドンツキ(アクセルを開けた時のショック)を上手く処理する
素性は決して悪くなく、乗っていて本当に楽しいバイクです。もっとしっかり乗りこなせるようになりたいですね。ヘタレなので先は長そうですが(笑)
ではまた。












ディスカッション
コメント一覧
Xですけどノーマルは難しいですねwノーマルサスだと車体を引いて歩くに重心が高くユラユラする時点でマルチより難しい車体だよなと不安になりました。説明書にある前後のプリロード値を崩し探す事なんて経験者や詳しい人のアドバイス抜きにはムリでしょうと。僕もFのプリロードを大幅に増して上げ、リアプリロードは抜く「F上げR下げ」で納得できました。
エンジンのドンづき言われる違和感は高い気温だと出やすいですね。アクセル開けてもレスポンスが一拍遅れババッとツくみたいな。思うにユーロ4の希薄な燃調のせいなのでジム競技では禁じ手なのかもですが、エアクリBOXの吸気温サーミスタに0~5KΩの可変抵抗を割り込ませてECU騙すサブコン手法で解消できてます。
フロントプリ掛けるのはやりすぎると伸びストローク無くなっちゃうのでフォークの突き戻しでやる方が良いかな〜と思ってます。
ドンツキは燃調の薄さもありますけど燃料カットの影響があるかな〜と思う吸気温度誤魔化す手法は様子見たりするのには良さそうですけど他に影響も有りそうなので最終的にはECUに手を入れたい所なんだけと、大抵燃費落ちるからなぁ…って思って手が出ない
やっぱXでの話ですが、組み方をしくじってほぼ2mm突き出しで乗った感じは「曲がりのきっかけがつかみにくい。乗りにくい」なので突き出し伸ばしの手法はやめてます。
サブコンというと大げさな可変抵抗は、燃費が悪ければ薄くしつつアクセルのツキ、トルク、回転の軽快さ、好燃費が揃う点に決めてますね。それが秋~冬の季節の境目の今では調整が頻繁になりがちですが
突き戻すのでなく2ミリ突き出したんですかね?だとしたら私も良くなかったですね、逆に1ミリに付き戻したら良くなったんですよね、あと、リアもあまり下げるのでは無くフロントに合わせてプリ掛けた方が私の場合具合が良かったです