カスタムするならぜひ知ってほしい、ボルトの強度区分の話

2020年2月1日

バイクにたくさんボルトが使われていますが

バイクにはたくさんボルトが使われています。

そしてバイクをカスタムしたり整備する上でボルトを締めたり緩めたりします。

そのボルトなんですが、バイクに使われているボルトはホームセンターに売られているボルトと違うことをご存知でしょうか?

ボルトには強度区分というものがあって使用部位によって同じサイズのボルトでも強度が違うものが使用されています。

強度区分って?

強度区分についてですが。

規格品ボルトにはJISにて強度区分が規定されています。

すなわち、同じサイズのボルトでも強度区分によって強度が異なるわけです。

表1

表1のように強度区分には、3.6、4.6、4.8、5.6、5.8、6.8、8.8、9.8、10.9、12.9の10段階があります。

数字の意味ですがたとえば、12.9の意味は、呼び引張強さが12の100倍の1200 N/mm² あること、9は1200×0.9=1080N/mm² まで、塑性変形が発生しないことを意味します。また、最小引張強さとは、ねじの最小引張強さにねじの有効径より求められる円筒の面積である有効断面積をかけたものです。

材料を引っ張ったり圧縮したりするとき、変形量が力に比例しなくなる点を降伏点といいますが通常ねじはこの範囲内で使われます。※一部例外はあります。

さて、これを踏まえたうえで、自分のバイクのボルトを見てみてください、おそらく数字がボルトに書かれているか、点や線が入っていると思います。※書かれていない場合もあります。

強度区分表示例

SV650ABSのキャリパー固定ボルト、3本のすじが強度区分を表します、強度区分8.8T

XR100モタードのエンジンマウントボルト、強度区分12T

エンジンや足回りに使われるボルトはほぼ高強度ボルトが使用されています、これは言わずもがな、強い力がかかるためで、ここに弱いボルトを使えば最悪破断してしまいます。

ちなみにホームセンターとかで売っているボルトは特に強度区分に触れられていない場合4.8Tが売られています、ですので安易にボルトが錆びた、折れたとかで交換する場合ホームセンターで売っているボルトを使うのは使用場所によっては危険を伴いますので注意が必要です。

カスタム等で市販されている部品を交換する場合等はボルトオンで交換できるものなら特に問題になるケースはあまりないでしょうけど、素性の知れない中華パーツに付属のボルトや他車種部品流用の場合はちょっと注意が必要です、できれば強度区分をよく確認してみることをお勧めします。

後は中古でバイクを購入する場合、ノーマルで何も交換されていないのであれば問題ないのですが、カスタムされている場合これもボルトの強度が弱いものを使ってないか確認する必要があります、信頼できるショップのカスタムされた物であれば問題ないと思いますけど、個人がカスタムしてオークションなどで個人売買した場合は特に要注意ですね、適当にボルトを使っているケースもままあります。

最後に

たかがボルトですがされどボルトです、ボルトは大変重要な役割を担っています、部品の強度を気にする人はいてもボルトの強度まで気にしている人は案外いません、どんなに高性能な部品で構成されたバイクでもボルトが鈍らなら高性能は発揮できません、もう一度ボルトについて見直してみてはいかがでしょう?

では今回はこれで。