フォークの突き出しが左右で違うのは良いのか?ちゃんと自分で調べる事と考えるという事

2024年6月10日

フォークの突き出しが左右で違っても良いのか?

って話がネット上でちょっと見かけまして、その話の中ではアクスルブラケットをそろえてやると微妙に左右で突き出しに差がある事が有りますよってな話なんですが、加工精度とフォークの構造上でまぁそうなることも有るわなって個人的に納得はするんですが、これに反論するような話も上がってて、こちらはフォークの伸び切りで合わせても車重掛かってるんだからフォークが伸び切るのはフロントがアップしたときだけなので関係ないよ、むしろフルボトムしたときにフォークの突き出しが左右で違っていると、アクスルが曲がりかねないから危険という話で、それにフォークはアクスルシャフトで連結されて一体なので仮に左右のバネレートが違っても左右のバネレートの差の中間として動くんだし、別にフォークはバラバラで動くわけじゃないと言う訳です、まぁ確かにそうではあると思います。
とはいえ、アクスルシャフトで連結されているとはいえ完全な剛体ではないので左右でバネレートなどが違うってのはあまりよろしくないのでは?とか個人的に思うところは有るんですけどね。
と言っても実際には市販車レベルで操安で問題になるわけではないんでしょうけど、まぁフィーリングに差は出るかもですが。
とはいえ完全に左右で同じにはならないし、メーカーでも片方にしか減衰無いフォークとかあって市販車レベルでの走行ですごく問題になることでは無いとも言えます(まぁそのわずかな差を気にするかどうかって話でしょうね、ここでの話は)

じゃあ、これはどっちが正しいのか?って思いますよね?私の考えだとどっちも正しいって言うのが私の考えですね。
この話どちらの論者もまずフォークの自由長はバネレートやプリロード、加工誤差で僅かに違うことは分かってらっしゃるし認めてらっしゃいます。
なら、どういうことなのか?というと、これは結局基準にしているのがアクスルシャフト基準なのかトップブリッジ基準なのかの違いなだけだと私は思うんですよね。
アクスルを基準としてトップブリッジに向かって合わせていくのが前者でトップブリッジ基準でアクスルに向かって合わせていくのが後者の違いなだけに思うんですけどね。
でもまぁ、フルボトムすることを意識すればトップブリッジ基準が良いとは思うんですが、フルボトム時の寸法だって左右ぴったしって訳でないでしょうし、そもそも論で左右の突き出しを目視でぴっちり揃えられるん?コンマ数ミリを治具もなしでそろえるのは不可能では?とか思う訳で(治具とか使ってるならすみません)厳密なことを言えばトップブリッジがアクスルに対して直角かどうかとかいろいろあるんで個人的に市販車レベルで1ミリ以下の範囲程度であれこれ論じても仕方ないと思うんですよね(アクスル揃える論の人も何ミリも違うのはダメよって言ってますし)
アクスルに傾くような力を掛けたくないのならアクスル基準で合わせるべきでしょうしね、結局どこを大事にしているかの違いかと思うんですよ。
個人的には重視している点が少し違うだけで、どちらもやっていることは同じだと私は考えますし極端で無ければどっちでもいいんじゃないんですかね?どうなんでしょう?

ネットに限った話ではないのですが

凄く心がピュアな方が結構居まして人の話をそのまま疑いもなく信じ込まれる方がいます。
この話に通ずるんですが、人の物差しは自分と同じではないですし、期待値が変われば結果が同じでも良い悪いの判断も変わってきます、なので人のいう良いは自分にも良いとは限らないのは常に頭の片隅に置いておく必要が有ると思ってます。
それにまぁネットに出回っている話に限ったことでないけども、聞き手側が誤って認識してしまったりとかで間違えてたりという事もあります、プロが説明しても必ずしも説明までプロとは限らないので、理解する側が誤解する事も十分ありますので。
信じるなって話ではないのですが、その話をきちんと自分の中に理解して落とし込むようにしないとあとで間違いに気づかなかったり重要な点を見落としてたりという事も無きにしも非ずです。
ましてやネットなんかの説明とか結構細かいことは省かれていたり、説明する方も知っている前提で説明が無い場合とかも有るので、鵜呑みにするんじゃなくこれはどういったことで、何を狙ってこうしているのかを自分で明確にしていかないと誤った方向に進んで後でなんだ違うじゃんとか失敗したりとかそういったことにつながるんじゃないかと思います。
なので、大事のは受け売りで済ますんでなく、自分で考えるという事、言っている人は何を指してこのことを言っているのか?そしてちゃんと腑に落ちるまで調べる事は大事なのではないかと私は考えています。
勿論疑えとか信じてはいけないとか言うのでは無いです、この人が言うから間違いないではなく、ほう!そうなんだ!もう少し調べてみようって言うのが大事ですよって話です。
理屈的なことは特にそういう姿勢が必要なんじゃないかなぁ?って思います。

最後に

個人的に世に数多ある情報を生かすも殺すも受け取る側に有ると思っています、そして情報も玉石混合で有るという事をよく認識しておくことは大事かと。
たとえそれが素晴らしい情報だとしても、使う人の目的によっては無意味だったり、逆にデメリットでしかないってことも有ると思いますので注意が必要かと思います、例えば私がこの記事で

レーシングチェーンを取り付けていますが、普通に使う分には高いだけで他のメッキチェーンと大差ない耐久性だったりするわけですし、軽いと言ってもごくわずかです、ましてやメーカーがおすすめする使い方とは合致していないわけで、恐らくSVを使う方の大半はこのような情報は無意味になる筈なんです。
こういったことは結局は使う側の目的でよい悪いも変わってくるものだとよく認識する必要が有ると思います。
なのでレーサーがやってるから良いものに違いないとか、お勧めされて真似しても使い方の目的によっては無意味だったり逆に良くない事も有ります。
それからプロが言う意図通りにこちらが受け取れているか分からない事も多いので、間違って認識すればそれはそれで違う評価になってしまうとも思っています。
特にネットだと、どんな人向けに言っているかよくわからないケースもありますし。
なのでネットやプロのいう事でもよく内容を吟味してどういう人に向けているのかを考えて本当に自分にとって必要なものなのか、そして思った効能が得られるのかをよく知ろうとすることは必須ではないかと思います。
私のような発信する側としてはより誤解のないように誰に向けているのかをより分かるよう伝えられるようにしないといけないと改めて思った次第です。
まぁ、それが中々自分の実力不足で伝えられないっていうジレンマ抱えてたりしますが(;´Д`)それでも少しでも多くの人に参考になった、役に立ったといわれるようにこれからも精進していきたいと思てますが。

なんか取り留めない話だった気もするけど、ちょっと最近思っていることでした、ではまた。

Tips&コラム

Posted by wakataka