整備やカスタムを始めようと思う人は一度は読んでほしい カスタム虎の穴II ていねい整備編 vol.3
カストラ新刊
カスタム虎の穴の新刊が出ましたね
カスタム虎の穴は過去に色々発売されているので読んでみると面白いですよ、個人的には知っていることでも読み物としても面白いので好きです。
前回の発売から4年空いたのですが、来た本を見て納得、めっちゃ分厚い、結構な量の内容のようですね、しかもこれで上巻なので下巻も有るのを考えるとかなりの量になるんでしょうね。
たかがネジ締めされどネジ締め
今回の内容はネジについて。
そのまんまネジとねじ締めについてなのですが、かなり広範囲な内容になっていてねじ締めの話だけでなくネジの材料や剛性と強度の違いやガルバニック腐食についても述べられていて過去にこんな事や
こんな事
こんな事の話の内容が
全部図解入りで解説されているので理解しやすいと思います。
なんでチタンボルトを安易に置き換えてはいけないかも分かっていただけるかと。
間違いではないが気を付けて欲しいと思う事
それはさておき、軸力の話とか軸力を安定化させる話でねじを潤滑して角度による締め付けの話が載っているんですが、これについては私は正直疑問があります、弾性域で角度締め付けを行うのとトルク法で行うのも軸力のばらつきはほとんど同じはずなのですよね。(塑性域角度締め付けは別)
で、有るならば別にトルクレンチで締めても同じわけですし、測定もしやすいのでどっちでも良いじゃんとか個人的には思うんですよね。
それと、意図的に軸力を変えることで走りに効くという事が謳われてます、確かにその通りではあるけど個人的にはお勧めしないかな。
というのも軸力のばらつきは必ずあるものだし、仮に変えて調子よくなっても次の時に同じように締めてもその時と同じ軸力とは限らないわけです。
なので前は良かったけど今度はイマイチとかになりかねないので再現性に若干欠けると思うんですよね、もちろん試乗して変わったフィーリングからどこをあとどのくらい締めるか緩めるかとか判断できる人なら良いのかもしれませんが、そんな人はごく限られた人だと思いますからね。
どの辺の剛性を変えるとどうなるかを探るのには使えてもそれを常用して走りの調整に使うのには向かないと思いますし、軸力をどの程度まで締められるか緩められるかは中々普通の人には判断が付きませんしね、個人的にはトラブル生む元になりかねないのでネジ締めについては定期的にネジを交換してネジ穴はクリーニングと場合によってはタップでさらって座面も奇麗にして指定トルクで締めるので十分良いと私は思います。
とまぁ読んでいくとこんなに気を使わないといけないのか?と思うと思いますが、そこまで気を使わなくてもいいところも有るし、逆にきちんとしないといけないところも有りますが、ネジとねじ穴はばらす度に奇麗にして締めるというのはしておきたい所ですね、本文中にも有りますがたかがネジ締め、されどネジ締めネジ一本で人が死ぬことも有るというのは本当ですしね、私もねじの締め忘れでブレーキキャリパーが外れかけた経験も有るので、ホントネジ締めを舐めてはいけません。
という事でこれから整備やカスタムする人は一度は読んでおくことをお勧めします。
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