フロントの動き過ぎ抑制の為に SV650ABSのフロントフォークオイルの液面を下げる話

2018年8月17日

前回のトライ第2戦の走行動画を見て

前回のトライの動画を見ているとフォークオイルを変えているので以前ほどではないのですが、フロントフォークがひょこひょこと伸縮を繰り返す様が見て取れます。

というわけで、次なる手段として液面の高さを変えてみることにします。

液面を変えると何が変わるのか?

簡単に言ってしまうとストローク後半のバネの反力が変わります。

フロントフォークはフォークスプリングとフォーク内にある空気の圧縮による反力でフォーク全体の反力が決まります、そして空気バネはストローク初期は影響が少なく、多く圧縮されると強い反発力を発生させますので液面の高さを変えることでフォーク内の空気の体積当たりの空気の圧縮量が変わってきます。したがって液面を上げるとストロークした時の反発力が強くなり、下げるとその逆になります。

とまあ、理屈はそんな感じで詳しい話はこの辺を見ていただくとよろしいかと。

では、下げましょうかね

サクッとスタンド掛け

例によってフォークの外し方はこちら

宙ぶらりん

あとはフォークキャップ外してバネ類を取り出し液面を調整します。

今まで液面は指定通りの84ミリにしていましたが、10ミリ下げて94ミリにしてみました。

液面の調整範囲ですが、どこからどこまでというのは不明ですがおそらく±50ミリ程度であれば問題は無いとは思いますが、多すぎたり少なすぎたりするとオイルロックや減衰力が出なくなりますので、大きく変える際は特に注意して様子を見てください、ただ、そこまで大きく変えるのは普通は無いと思います、そういう場合はバネレートから見直す必要があると思います。

液面下げたら元に戻して完成

完成

ちょっとストロークさせた感じでは特に柔らかくなったとかそういう感じはしませんね。

走ってみて

ちょっと走ってみましたけど、うん、特に乗り心地には変化はないです。

試しにフルブレーキング試してみます、わずかにストロークが増えている感じもしますがまったく条件が一緒の時に試してないので何ともです、逆に言えばその程度の差ですね。

で、試しに8の字とか回転をやってみます、若干落ち着いている気がする、ただ大きく変わった気はしません、まあ、ストロークの奥のほうで変わるので体感はしにくいのかもしれないです。

とにかく、悪くはないので当面これで行くことにします、あとは前後のプリロードのバランスを色々試して感じの良い所が決まればそれでオッケーかな?

あとは本番どうなるかですね。