【SV650】ブレーキタッチを改善!スウェッジラインのメッシュホース交換手順と効果

2026年8月22日

SV650のブレーキタッチが「スポンジーで少し頼りない」と感じていませんか? この記事では、ブレーキタッチをカチッとさせるためにフロントブレーキホースを「スウェッジライン(SWAGE-LINE)のメッシュホース」へ交換する手順を解説します。ABS搭載車特有の注意点や、交換後のインプレッションもまとめているので、ブレーキカスタムを検討している方はぜひ参考にしてください。

⚠️【重要】ABS搭載車のエア抜きに関する注意点

作業に入る前に、絶対に守るべき注意事項があります。

ブレーキフルードのエア抜きが完全に終了する前に、絶対にエンジンのイグニッションを「オン」にしないでください。 エア抜きが完了していない状態でイグニッションをオンにすると、ABSユニット内にエアが噛んでしまい、ABSが正常に動作しなくなる恐れがあります。

1. 交換の背景と用意したパーツ・工具

以前からSV650のブレーキタッチがスポンジーなのが気になっており、ブレーキのオーバーホールに合わせてホース交換を実施しました。

今回購入したパーツ

50㎜ロングのホースを購入

💡 50mmロングを選んだ理由 将来的に「ラジアルマスターシリンダー」への交換を見越して、あえて50mmロングを購入しました。ラジアルマスターにするとバンジョーボルトの位置が変わるため、ノーマル長では届かなくなることがあります。あらかじめ少し長めにしておけば、後で買い直す手間とコストを省けます。(ノーマルの位置でも問題なく取り回し可能です)

おすすめの工具:フレアナットレンチ

配管を外す際、フレアナットは非常に固く締まっています。スパナやモンキーレンチを使うとナットをなめてしまう(角を潰してしまう)リスクが高いため、10mmと17mmのフレアナットレンチ(またはフットクローレンチ)の使用を強く推奨します。

2. フロントブレーキホースの交換手順

それでは、実際の交換手順をステップ順に解説します。

Step 1: 外装の取り外し

まずは作業スペースを確保するため、フューエルタンクとエアクリーナーボックスを外します。

  • フューエルタンクの外し方はこちら
  • エアクリーナボックスの外し方はこちら

Step 2: マスターシリンダー側の取り外し

マスターシリンダー側のバンジョーボルトを抜いてホースをフリーにします。 フルードが漏れてくるので、周囲をしっかり養生してください。

Step 3: フレアナットの取り外し

ステム右側、ホースがABSユニットに向かう配管と繋がっているフレアナットを外します。

フレアナットレンチ(10mm/17mm)を使用してフレアナットを緩め、ホースを外す。

固定金具を外す。

フレーム部分でクランプしている金具を外す。

ホース固定している金具を外す

Step 4: キャリパー側の取り外し

キャリパー側のバンジョーボルトと、各ホースクランプ(ABSセンサーのクランプ含む)をすべて外します。 フレアナットが保護チューブで覆われているので、ずらして露出させてから緩め、ノーマルのホースを取り外します。

フレアナットを緩める

Step 5: メッシュホースの仮組みと取り回し

新しいメッシュホースをノーマルと同じルートで通していきます。

  • マスター側: バンジョーがマスターの回り止めに当たる位置に合わせます。
マスター側
  • キャリパー側(重要): キャリパーに向かうホースのフレアナット側は、まだ本締めしないでください。ホースがねじれないよう、キャリパー側のバンジョーの向きと位置が完全に決まってから本締めを行います。
フレアナット側

【ホース取り回しの確認ポイント】 取扱説明書を参考に仮固定したら、ステアリングを左右にフルロックまで切ったり、フロントフォークを伸縮させたりして、以下の点を確認します。

フォークが伸び切った時にホースが突っ張らないか?(※すっぽ抜けると大事故に繋がります)

ホースが挟まったり、干渉したりする箇所はないか?

メッシュホース交換後
ステム回り
ステム下
キャリパー側左
キャリパー側右

Step 6: 本締め(規定トルク)

取り回しに問題がなければ、各ボルトを本締めします。

  • 各バンジョーボルト・フレアナットの締め付けトルク:16 N・m

Step 7: ブレーキフルードの注入とエア抜き

  1. リザーバータンクにフルードを入れ、ブレーキレバーを繰り返し握る(ニギニギする)。
  2. ある程度握ったら、キャリパーのブリーダーを緩めてエアを排出する(フルードが出たら締める)。
  3. 反対側のキャリパーでも同じ作業を行う。
  4. 左右交互に繰り返し、エアが完全に出なくなるまで続ける。

※今回は思いのほかスムーズにエアが抜け、すぐに手応えが出ました。

Step 8: 仕上げと最終確認

しばらくブレーキを強く握ったままにして、バンジョーやフレアナットからフルードの漏れがないか確認します。 漏れがなければ外した外装パーツを元に戻し、最後にブレーキフルードが付着した可能性がある箇所を念入りに水洗いして拭き上げます。

完成

💡 タッチをさらに良くする裏技 作業終了後、ブレーキレバーを握った状態でタイラップなどで固定し、一晩放置すると微細なエアが抜けてさらにタッチがカチッとします。

3. メッシュホース交換後のインプレッション(評価)

実際に走行してみた感想は以下の通りです。

  • 初期制動の立ち上がりが向上: レバーを握り込んだ瞬間の効きが良くなりました。
  • カチッとしたリニアなタッチ: スポンジーさが消え、握った分だけダイレクトに効く感覚(リニア感)が出ました。
  • (※当然ですが、キャリパーやパッドが同じなので絶対的な制動力自体は変わりません。)

劇的な変化というよりは、操作感が上質になるイメージです。 ただ、個人的には「もっと遊びが少なく、レスポンス良く効いてほしい」というのが本音。今後の課題として、最終的にはラジアルマスターへの変更やキャリパー交換というフルコースに進んでしまいそうで怖いです(笑)