SV650 ABSのフロントフォーク分解方法

2020年12月13日

フロントフォークオーバーホールを行います

前回フロントフォークを外したので、分解します。

分解に邪魔なのでフォークガードを外します。

一応樹脂の弾性ではまっているだけのようなので手で引っ張って外そうと試みますが結構かたい。

かたくて埒があかないので、プラハンでフォークアウターと嵌っている段差の部分を狙って軽くコンコンとたたいたら外れてきたのでぐるっと一周少しずつ叩いたら外れました。

そうしたらトップキャップ空けたいところなんですが、その前にアウターボトムににあるシリンダボルトを緩めておきます、先に緩めるのはスプリングのテンションがかかっているのでインナーピストンが共回りしにくいので冶具なしで緩むことが多いからです。

フォークアウターを傷がつかないようにクッション性のあるものの上に置きアウターを足で踏んでボルトを緩めます、万力等が有れば挟んで固定しても良いですが、強く挟むと変形しますし、気を遣うのでもっぱら私はこの方法で緩めます。

緩んだら抜いてしまわずにちょっと緩めたままにしておきます。

あんまりにも寒いので玄関に入って作業しますw

次にトップキャップを外します、フォーク外す前に少し緩めておいたので、すぐ外せるはずです。

スプリングが圧縮して入れられていますので、外すときは気を付けてください、それほど圧縮はされていないとはいえトップキャップが飛ぶかもしれないので注意します。

外したらスペーサーとワッシャーとスプリングを取り出します。

その後はフォークを逆さまにしてフォークオイルを抜き、静かに伸縮させてオイルを出した後暫く逆さまにして置いておきしっかりとフォークオイルを抜きます。

オイルはもっと汚れているかと思いましたが、イチゴシロップだったのがワイン位に汚れてだけでしたね。

抜き取って終わったらダストシールを外します、マイナスドライバー等で傷をつけないようにこじって外します。

ダストシールを外したら、オイルシールストッパリングを外します。

マイナスドライバーなどで外します。

フォークボトムにあるシリンダボルトを抜きます。

ボルトを抜くと中からシリンダ、リバウンドスプリング及びピストンが出てきます。

この時一緒にオイルロックピースも出てくるはずなんですが出てこないこともあるのでよく確認して残っていたら取り出します。

そうしたらインナーチューブを引き抜きます、何度か伸縮させて少し勢いをつけて引き抜くとオイルシールと一緒にインナーチューブが抜けます。

無事分解できました、アウターチューブガイドブッシュとインナーチューブスライドブッシュを確認します、大抵テフロンのようなコーティングがされていますので、それがはがれて摩耗していたり傷があるようなら交換です、今回はインナーチューブスライドブッシュ(黒っぽいほう)は大丈夫そうですが、アウターチューブガイドブッシュ(茶色っぽいほう)は結構摩耗が進んでいます。

ここは曲げ応力が働きながら摺動する場所なのでまあ、仕方ないかな?今回購入していないのですぐ注文入れました。

本来ならこれで各部品を洗浄して組み立てるんですが、今回はボトムケースを加工に出すので、まだ組み立てません。

次回はボトムケースの塗装剥離の予定です。