暖気運転は必要?それとも不要? 暖気運転の真実

2020年2月1日

暖気運転って必要?

皆さんは暖気運転はしていますか?

しているとすればどんな風にしているでしょうか?

暖気運転というと、アイドリングで水温や油温がある程度上がってから走り出すという感じでしょうか?

ではなぜ、暖気運転をするのでしょう?

暖気の目的はエンジンの各部品のクリアランスが熱膨張した時の状態を想定して設計されています、ですので想定の温度までは部品の形も適正ではなく、部品のクリアランスも適正値に達していません。

その状態で回転を上げると各部品が傷ついていまったり、異常摩耗を起こしてしまいます。

なので、結論としては暖気は必要なのです。

ですがその時に気を付けてほしいことが油圧

現在の4ストエンジンは殆どオイルポンプでオイルを汲み上げ動弁機構やクランクシャフトやトランスミッションなど潤滑が必要な部分に圧力を掛けてエンジンオイルを強制的に送り込んでいます。

そしてこのオイルの圧力を油圧と言います。

この油圧が有るおかげで油膜が保たれ、金属同士が直接触れ合うことを防いでいます。

で、このオイルポンプはバイクであれば大抵クランクシャフトから動力を取り出して駆動されています。

なのでエンジン回転が上がるとポンプの回転も上がりそれに伴って油圧も上がってゆきます。

油圧が高いほうが油膜が厚く保たれ油膜切れが起こりにくくなり、焼き付きや摩耗を防ぐ効果が高いのです。

というわけでアイドリングが一番油圧が低くなります、そうなると油膜が保持されにくく摩耗や焼き付きが起こりやすくなってしまいます。

アイドリングというのはエンジンにとってはあまりよくない状態なのです。

じゃあ、暖気は不要なのか?というともちろん必要です、キチンと想定の温度に上げないと異常摩耗を起こしますから。

じゃあ、どうするかと言うと、走りながら暖気します

暖気の手順

1:エンジンを始動したら、30秒もすれば十分オイルはエンジン全体に回ります。

2:すぐに走り出しますが温まるまではエンジン回転は控えめに、私の場合SVとかだと3000回転以下で走ります(それでも交通の流れには乗れるので)目安ですがレッドゾーンの1/3くらいが目安。

回転の落ちすぎもよくないので、回転を落としすぎないよう適度な回転をキープできるように心がけ、上の回転数あたりをキープできるギヤを選択して走行します。

大体3000回転前後をキープできるギアを選択して維持するように走りますね。

落としすぎてガクガクいわしたりする事のないように気を付けて半クラッチも控えめに。

3:シフト操作も丁寧に行います、ゆっくりするのではなくタイミングを合わせて確実に操作します。

4:水温計が通常の位置までくれば暖気完了です、徐々にいつものペースにしてきましょう。

暖気の流れはこんな感じです、ただ、エンジンはこれでよいですが、暖気が必要なのはエンジンだけではないのです。

タイヤもサスペンションもチェーンも稼働する所は(人間も)すべて暖気が必要なのでエンジンあったまったから全開などとやらないように、徐々にペースアップしましょう。

アイドリングは走行風による冷却も行われませんし、オイル循環による冷却も弱く、エンジン自身の冷却能力は低い状態です。

そして水冷ならまだしも空冷エンジンでは、他は冷えたままなのに、冷却風が当たらないから部分的に高温になり、ヒートスポットが生じやすく、エンジンの歪みなどの重大なトラブルの元になる状態ですので相当エンジンには厳しい状態です。

バイクを大切にする気持ちから良かれと思ってやっている事が実はエンジンを痛めつけていることもあるのです。