SV650ABSのハンドルの交換方法

2024年10月2日

安易には変えないほうが良いけれど

バイクは車と違ってそのままではポジションを変えられないものがほとんどです。

それなのに乗る人のほうは体格も千差万別です、バイクのポジションはそれなりに意味が有って決まっています、なので安易に変えるのはお勧めしませんが体格や目的に合わせて調節するのは良いと思います。

なのでいきなり変えるのではなく、しばらく乗り続けて感じる不満から変えるのはありでしょう。

ハンドル交換手順

ミラー外します。

ミラー取る

バーエンドを外します(左右)

バーエンド取る

スロットルワイヤーを緩めてスイッチボックスのネジを外します。

スロットルワイヤー緩める
スイッチボックス外す

 左側のスイッチボックスもネジを抜いて外します。

クラッチ側スイッチボックスとコネクターも外します。

クラッチ側スイッチボックス外す

マスターシリンダーのクランプを外します、マスターが逆さにならないようにしてぶら下げます。

ブレーキレバークランプ外す

スイッチボックスを外したらクラッチレバーホルダーのクランプを緩めます。

クラッチレバークランプ緩める

左のグリップは接着されているので、接着を外す必要が有ります、グリップを交換していない人なら少しめくってパーツクリーナーを吹き付けながら外せばすぐ外れるはずです。

私は以前にグリップヒーターを取り付けた際に接着したのですが、接着にスーパーx2クリアを使用して接着したけど、これがもう、とてつもなく強力で、困ったことにパーツクリーナーにも負けない(溶けない)ので普通じゃ外せませんでした。

で、どうすりゃ外せるんだ?と調べたところ、高温で80度以上?とかで熱するか、接着剤の接合面をナイフなどで切るしかないらしい。

平らなところならナイフとかを隙間に滑らせて切り込んでいけばよいけど、パイプ状になっているのでそれもできません、隙間に入るものでなおかつ薄く、しかもある程度こしが有って折れ曲がらないけどパイプの側面に沿って曲がるもの、何かいいもの無いかと探したら有りましたよ、ステンレスの結束バンドですよ。

これなら薄いし、曲がるしこしもある、うってつけじゃん!と思って始めたわけですが・・・一筋縄じゃあ行かなかったですよ、地道に少しずつステンバンド差し込んで少しずつ接着剤を切っていきました、すげー時間かかりましたよ。

この接着剤使うならグリップ幅全部塗らないほうが良いですね、今度から1/3位塗るだけにしとこう。

グリップ抜いたら、クラッチレバーホルダー外します。

で、ハンドルのクランプを外します。

ハンドルクランプ外します

で、クランプ外したらハンドルバー外すわけですが、スロットルやグリップ、クラッチホルダーを外していくのですが、基本的に外す時は右から左に、順番に外していきつけるときは逆に左から右に付けていきます。(例外はあります、純正のクラッチホルダーはグリップ先に外さないと取れません)

外すときは左から
付けるときは右から

外したら新しいハンドルバー付けるわけですが、今回テーパーハンドルに交換するのでそのままでは取り付けできませんので、変換クランプを取り付けます。

ジルズプロダクツの変換クランプ使いました。

変換クランプ

クランプの上に変換クランプを付属のビスて固定してハンドルバーを固定します。

固定クランプですが、ノーマルのクランプは前側を規定トルクで締め付けてから後ろのボルトを規定トルクで締め付けますが、この変換クランプは前だけを先に締め付けると締めすぎになります。

なので前後を交互に均等に締め付けていって規定トルクで締め付けます。

トルクは22N・mになります。

固定完了

固定したらスイッチボックスの回り止め加工加工して取り付けますが、ハンドル幅がノーマルより40ミリほど長いのでハンドルを20ミリづつ切ります。

カットにはパイプカッターを使うと簡単にカットできます、ホームセンターなんかで売っていると思います。

パイプカッターでカット

カット後はバリを丁寧に落として仕上げます。

スイッチボックスの回り止めは冶具を買ったほうが断然楽ですし安全に速く加工できます。

冶具で穴あけ

 そうしたらノーマルハンドルを参考に位置を決めてスイッチボックスの回り止め穴を開けます、5ミリのドリルを使用します。

後は外した部品をもとに戻していきます、上で書いたように、外した順番と逆方向に順番に取り付けていきます。

最後にハンドルバーウエイトとバーエンドを取り付けます、ハンドル内径に合ったものを使います。

今回はファナティック製のものを使用しました。

ファナテック製のウエイト&バーエンド

 取付完了です。

今回ハンドルバーは色々調べてEFFEXのスーパーバーテーパーハンドル

スーパーバーテーパーのtype2の黒を買いましたがもう生産終了見たいで流通在庫切れると入手できないようですね、ちなみにMT09用のEZFITplusバーと同じものなのでこれを流用すればよいんですけどね、穴はあけなおす必要あるかもですけど。

取り付け完了
カッコイイ!

 完成です、うん、なかなかカッコいい!一見ノーマルとほとんど変わってないようですけど、よく見ると変わってる、これが個人的には好き。

ちなみにポジションはノーマルより7ミリアップで15ミリ前に移動して絞りが2度減っています。

またがった感じ、ほとんど移動していませんがごくわずかに前傾しています、それよりはハンドルの絞りが減ってひじが横に出てハンドルが切りやすい感じですかね、あと、フルステアの時のスロットルが操作しやすい。

個人的にはこのポジションのほうが力が抜きやすいので良いです。

ただ、ハンドル幅はちょっと詰めすぎたかも?構造変更するのも面倒なので元の寸法に合わせたけど、ハンドルの曲がりに微妙にかかってしまった、10ミリ位カットしても問題なかったのでそうすればよかったです。

最後に今回はスロットルやブレーキホースやその他のワイヤー類や干渉する部分もありませんでしたが、場合によってはその辺に不都合が生じる場合もあります、その時はワイヤー類やブレーキホースなどを交換する必要がある場合もありますし、ハンドルによってはタンクなどに当たるようになったりもします、ですので目的をはっきりさせてポジションは決めていきましょう、あと以前書きましたが、幅方向で±20ミリ上下方向で±40ミリ以上ハンドル位置が変わる場合は構造変更が必要になることは頭にとどめておいてください、この範囲以上に変える場合は構造変更をちゃんとしておきましょう。

でないと、無いかもしれませんが、車検が通らない場合も無いとは言い切れませんので。