リアリンク周りのグリスアップ締め直しは有効なのか?

2022年7月29日

ちょっと5chで話題になってた

のですがリアサスのリンク周りを分解グリスアップしてやると良くサスが動くようになったという話があって、オーバートルクが抜けて潤滑が良くなったのでは無いかという話でしたが。
まぁ有りそうかなとか思うけどリンク周りはカラーが有ってそれをネジで止めているだけなので仮に多少オーバートルクでも軸が固くなることはあり得ないという人もいるんですよね、確かに構造上カラーがリンク周りの軸力を受けていてアクスルのようにカラーが直接ベアリング等を押す構造になってないので多少のオーバートルクの影響は受けないというのはその通りです、オーバートルクでカラーが変形する的な考察も有りましたが、そこまでのオーバートルクはネジいかれるやろとか思ったりしますので。
じゃぁなぜ良くなったという人が居るのか?まぁ私自身これが真実と言うほどの知識はありませんが私なりの見解を書いていこうと思います

良くなる理由

良くなる理由ですが、半分はプラシーボだと思います。
先に述べたように、構造上仮にリンク周りのボルトがオーバートルクでも動きを悪くするような構造にはなってないので動きは変わらないんですよ、なので、良くなるという期待等でそう感じるのが大きいと思うんですよね、ただまぁグリスが変わって少し動きに変わりが出る線も若干有るとは思いますけども、体感できるかと言うと、微妙な気はするんですよね。

じゃぁ、無意味?

なのかと言うと、半分はそうじゃないかもです。
というのも分解再組立てで、締め付けトルクをオーバートルクを解消することで、何が変わるか?締結力が変わることによる剛性が変化する可能性が有るという事が考えられるという事なんです。
バイクというのはいろんなところの剛性が変わる事で乗り心地やハンドリングに変化は現れます。
オーバートルクで締め付けられている場合その分ボルト付近の剛性は上がりますが、その分サスアームやリンクの剛性バランスを変えてしまいます、それが乗り心地やハンドリングに影響を与えるのはあると思います。
ただそれも大きく体感できるかというとどうかなぁ?とは思います、メーカーもオーバートルク気味になっている事は有っても無茶苦茶なトルクでしまっていることは無いです(サンプル2台だけど)グリスもほぼ無いとか言うことは無かったですからグリス切れみたいな事も新車のうちならまぁなさそう(サンプル2台ですが)です。
ただ、リンク周りやピボットボルトの締め付けを変えてハンドリングを変える手法自体は存在してます。
ただこれを安易にやらないようにしてください、正直プロがたくさんの経験から変える事をするのと経験値が少ない人がやるとトラブルに繋がりかねませんし、たまに雑誌とかに載ってたりするけど、安易に試してほしくないなぁって思います。
勿論分かったうえで、試してみるのは止めませんが、重大な事故の元になる可能性も有るというのは理解しておいてほしいです。

まとめ

まとめます、バイクのリンク周りを分解グリスアップで動きが良くなるというのは半分はプラシーボだと思います、構造的にオーバートルクでサスの作動性に変化させるような構造ではないので全くないとは言わないですがほぼ影響ないと思います。
変化を感じられる可能性としてオーバートルク解消により剛性の変化で乗り心地やハンドリングに変化が出る可能性が有ると思います、個人的にはこちらの影響が大きいかなと思っていますし、あり得ない話では無いと思います。
とは言えそれも本当に体感できるかというと微妙な気もしますが、個人的にはバラしてグリスアップして組みなおすのは良いと思います、サス周りに問題が無いのを確認もできますし、悪くなる様にはならないと思いますので。
ただ変わったー!という話から想像するほど大きく変わらないかもしれませんよって話でそういえば良くなっているかな?っていう程度という感じだと私は考えています。
ともあれきちんとメンテナンスしてきちんと動くようにしようとする心がけは大事なのでぜひメンテしましょうね。

この話、勿論これは本当なのかと言うと、違うかもしれません、なので鵜呑みにはしないでほしいですがこういうなぜそうなるのか?そうなのかを考察することは大事だと思います。
信じるか信じないかはあなた次第です!

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Posted by wakataka