SV650ABSのハンドルの交換方法

2026年9月13日

安易には変えないほうが良いけれど

バイクは車と違って、そのままではポジションを変えられないものがほとんどです。しかし、乗る人の体格は千差万別ですよね。

バイクのデフォルトのポジションにはそれなりに意味があるため、安易な変更はお勧めしません。とはいえ、自分の体格や目的に合わせて調節するのは良いことだと思います。いきなり交換するのではなく、しばらく乗り続けてみて「ここが不満だな」と感じてから変更するのがおすすめです。

ハンドル交換手順

1. ミラーとバーエンドを外す まずは左右のミラーと、バーエンドを外します。

ミラー取る
バーエンド取る

2. スイッチボックス類を外す スロットルワイヤーを緩め、右側のスイッチボックスのネジを外します。続いて、左側のスイッチボックスもネジを抜いて外し、クラッチ側スイッチボックスとコネクターも外します。

スロットルワイヤー緩める
スイッチボックス外す
クラッチ側スイッチボックス外す

3. レバー類のクランプを外す ブレーキのマスターシリンダーのクランプを外します。この時、マスターが逆さにならないようにぶら下げておきましょう。スイッチボックスを外したら、クラッチレバーホルダーのクランプも緩めます。

ブレーキレバークランプ外す
クラッチレバークランプ緩める

4. グリップを外す 左のグリップは接着されているため、剥がす必要があります。純正のままなら、少しめくってパーツクリーナーを吹き付けながら作業すればすぐに外れるはずです。

【余談:強力接着剤にご注意】 私は以前グリップヒーターを付けた際、「スーパーX2クリア」を使用したのですが、これがとてつもなく強力!パーツクリーナーでも溶けず、普通には外せませんでした。 パイプ状の隙間に入る「薄くて、曲がって、コシがあるもの」を探した結果、ステンレスの結束バンドに行き着きました。地道に少しずつ隙間に差し込み、接着剤を切っていくという大変な作業になりました。この接着剤を使うなら、全幅ではなく1/3くらい塗る程度にとどめておくのが無難です。

グリップを抜いたら、クラッチレバーホルダー、そしてハンドルのクランプを外してハンドルバーを取り外します。 基本的に、外す時は「右から左」、付ける時は逆に「左から右」へと順番に行います。(※純正クラッチホルダーなど、グリップを先に外さないと取れない例外はあります)

ハンドルクランプ外します
外すときは左から 付けるときは右から

5. 変換クランプの取り付け 今回テーパーハンドルに交換するため、そのままでは取り付けできません。そこで「ジルズプロダクツの変換クランプ」を使用します。

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変換クランプ

【注意:クランプの締め付け】 ノーマルのクランプは「前側を規定トルクで締めてから後ろを締める」手順ですが、この変換クランプは前だけを先に締めると締めすぎになります。前後を交互に均等に締め付けていき、規定トルク(22N・m)で固定します。

固定完了

6. ハンドルのカット 今回のハンドルはノーマルより幅が40mmほど長いため、左右20mmずつカットします。ホームセンター等で売っている「パイプカッター」を使うと簡単です。カット後は丁寧にバリを落として仕上げます。

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パイプカッターでカット

7. スイッチボックスの回り止め加工 ノーマルハンドルを参考に位置を決め、スイッチボックスの回り止め穴(5mm)を開けます。穴あけには専用の冶具(ガイド)を買ったほうが、断然楽で安全かつスピーディに加工できます。

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冶具で穴あけ

 8. 組み上げとバーエンドの取り付け 外した部品を、逆の手順で元に戻していきます。最後にハンドルバーウエイトとバーエンドを取り付けます。今回はハンドル内径に合わせたファナティック製のものを使用しました。

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ファナテック製のウエイト&バーエンド

 交換完了とポジションの感想

今回選んだのは「EFFEXのスーパーバーテーパーハンドル(type2・黒)」です。(※現在は生産終了のようで、MT-09用のEZFITplusバーが同等品のようです)

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取り付け完了

 取り付け完了! 一見ノーマルとほとんど変わっていないように見えますが、よく見ると変わっている。このさりげなさが個人的には大好きです。

カッコイイ!

ポジションの変化

  • 寸法: ノーマルより7mmアップ、15mm手前、絞り角-2度
  • インプレ: またがった感じはほとんど移動していませんが、わずかに前傾しています。それよりも、ハンドルの絞りが減って肘が横に出るため、ハンドルが切りやすい!フルステア時のスロットル操作もしやすくなりました。個人的には力が抜きやすい良いポジションです。

(※反省点として、ハンドル幅は10mmカットでも問題なかったので、詰めすぎたかもしれません。曲がり部分に微妙にかかってしまいました。)

最後に(構造変更についての注意) 今回はワイヤー類やブレーキホースの干渉はありませんでしたが、ハンドルの種類によってはホースの交換が必要になったり、タンクに干渉したりすることもあります。目的をはっきりさせてポジションを決めましょう。 また、幅方向で±20mm、上下方向で±40mm以上ハンドル位置が変わる場合は「構造変更」が必要になります。車検に通らなくなる可能性もあるため、この範囲を超える場合はきちんと構造変更の手続きをしておきましょう。