対向キャリパーって偉いの? 対向キャリパーのメリットとは?

2020年2月1日

L9モデルで採用された対向4ポッドキャリパーですが

Ⅼ9モデルでフロントキャリパーが対向キャリパーに変わりましたね

L9モデルキャリパー

対向キャリパーになったことで何が変わるのでしょうか?

ブレーキの効き?が変わるのでしょうか?

実はブレーキの効きはピストン径が変わらず、パッドも同じものなら変わらないのです。

では、何が変わるのか?

ブレーキの効き方が変わるのです、簡単に言えばタッチが変わるんですね。

対向キャリパーのメリット

対向キャリパーのメリットって何なんでしょう?

1.タッチが良い

 キャリパーボディが固定される構造であり、ピストンのみが動けばよいのに対し、ピンスライド式は構造上キャリパーボディを動くようにするためキャリパーが動くための遊びが有ります、その為ブレーキ時にキャリパーが回転方向にひねられます、その分の動きを吸収するためにどうしてもキャリパーに送る液量が多くなり、レバーストロークが増えてしまいます、その為ピンスライド式はタッチがスポンジーになります、また、 キャリパーの剛性が高いためピンスライド式に対してパッドがディスクに均等に当たりやすく、力も逃げにくいのでタッチも良くなります

2.ブレーキの切れが良い

 対向キャリパー式はピストンのみが動けばいいのに対し、ピンスライド式は片側のピストンだけでピストンとキャリパーをディスクから離す必要が有るため、ピストンのロールバック量(ピストンの戻る量)が大きめになるのでブレーキの切れも対向キャリパーにおとるようになります。

こうしたことが、メリットになります。

半面デメリットも当然有ります。

対向キャリパーのデメリット

1.メンテナンスコストが高い

 ピストン数が多いため、消耗品等のコストは多めになります。

2.重い

 構造が複雑で部品点数も増えるため重めになります。

3.コストがかかる

 構造が複雑で部品が多いという事は、どうしてもコスト増になります。

まとめ

コストや重さという事を除けばメリットばかりと思われがちですが、そう簡単ではないのがブレーキの世界で、タッチが良いのは反面行き過ぎればシビアで神経質なブレーキになってしまいます、Ⅼ9モデルのブレーキは当然良くはなっているでしょうが、市販車という性格上劇的に違うという事はないとは思います、まあ感じかたは人それぞれなので、随分違うという感想を持つ方もいらっしゃるでしょうが。

とはいえ、こうしてコツコツと改良を繰り返して完成度を上げて行っているのは素晴らしいことで、今後も改良されて行って、もっとよくなって売り上げ増になって欲しいですね、そうすればもっとカスタムパーツも増えるでしょうし、そうなることを期待します。

ではまた。