マトリスサスペンション フロントカートリッジ取り付け

2019年3月21日

いよいよ取り付けます

さて、いよいよ取り付けます、そのためにはフロントフォーク取り外さないといけないので外します。

サクッと取り外し

サクッと取り外します、本当は一気にやろうと思ってたんだけど子供が足痛いと泣き出すわで病院に連れて行ったり小雨がぱらついたりでとりあえず外すだけ外しとくことに。

もう手慣れたもんで、外すだけならここまで10分もあれば外せるので子供が病院に行く準備しているうちに外しちゃったw

ちなみに外し方はこちら

続きは晩に家の用事が済んでから始めます、寒いけどリビングでやると怒られるので玄関でします、冷暖房完備のガレージほしぃ。

外したアウターケース

サクッと分解してアウターだけになりました、分解方法はこちら

カシマコートされているので中も真っ黒

ちなみにうちのSVはアウターケースをカシマコートしてあるので中まで真っ黒です。

カシマコートの耐久性はばっちりで内部のスラッジは少なく、フォークオイルの汚れはかなり少なかったです、たいてい一年も使えばオイルがスラッジで黒ずんで来るのですがほぼそのままの色で出てきましたから、耐久性は相当あると思います。

バラしたアウターは洗浄してやります。

わかりにくいけど、下のほうが光り方が鈍いのがわかるだろうか?

通常ならインナーチューブはそのまま使うんですが、メッキに擦り傷有って再メッキ検討したんですが新品買う方が安いので買いなおして、ついでにWPC処理してやりました、写真では少々わかりにくいけど、下のインナーチューブが光り方が鈍いのがお判りでしょうか?

今回内部パーツはカートリッジに置き換わるので、ほぼ使わないです、使うのはリバウンドスプリングとオイルロックピース、あとはスライドメタルとガイドメタル、ちなみにスライドメタルとガイドメタルはハイパーモリショットをしておいたのでこれまた滑りが抜群です。

フォーク組み立て

ではフォーク組み立てていきます。

カートリッジにリバウンドスプリングを入れる

カートリッジボトムにリバウンドスプリング入れます、そのあとインナーチューブにカートリッジを挿入します。

カートリッジボトム先端にオイルロックピースを入れる

インナーチューブに通したらカートリッジボトム先端にオイルロックピースを入れます。

そしてアウターケースにオイルロックピースを落とさないように注意しながら入れていきます。

ガスケットワッシャーは新品にしますネジ先端にねじロック塗ります

そしてフォークを一番縮めた状態で保持してシリンダボルトを固定します、この時ガスケットは新品に、ネジにはネジロックを塗ります(中強度)とりあえず仮締めで、そのあとスプリングとかをいったん組み込んてトップキャップを締めたのちトルクレンチで本締めしてやります、締め付けトルクは20N・m

その後インナーチューブにアウターチューブガイドブッシュ、オイルシールリテーナ、オイルシールの順番でインナーチューブに通してオイルシールを打ち込みます。

ちなみにこの時打ち込んだオイルシールが斜めになってないかノギスのデプスゲージで深さを対角4点を測定して同じになるようにしてやります、ちょっとしたことですがこういう事の積み重ねがスムースなサスに繋がるので疎かにせずにやっときます。

次はオイルを入れてエア抜きです。

オイルは付属のモトレックスのフォークオイル5wを使用します。

エア抜きですがいままではオイルを入れてインナーチューブを伸縮させればよかったですが、カートリッジはロッドが中にいますのでこのロッドを上下してエアを抜く必要が有ります。

ですが、このロッドインナーチューブの奥に入っているので、そのままだとすげーやりにくいんですね、でこの間買ったこのテクニクスギアのブリーディングロッドが活躍します。

ブリーディングロッドでエア抜き

写真の様にカートリッジのロッドにねじ込んでで上下させます。

これ使うとエア抜きが楽なので超おススメ。

エア抜き済んだら油面を合わせてやります、油面は最圧縮常態でスプリングやカラーは外した状態で150ミリです。

こういうツールが無いと油面測定がしにくい

ただ、油面測定がカートリッジが邪魔するので、ものさしとかでの測定は難しいですね、測定するならこういった油面測定用のツールを使うか細い棒などで油面を計るしかないようです。

エア抜きが済んだらスプリングとワッシャーとスプリングカラーを入れてトップキャップをカートリッジシャフトにねじ込みます。

キャップの刻印が圧縮とリバウンドが有るので間違えないように、よく見たらカートリッジのところにRとCの刻印が有るのでのぞきこんでみたらわかりますが、エア抜き時にシャフトを動かすと圧側は伸ばす方は抵抗なく伸びるのですぐわかります、伸び側は縮み伸びともに抵抗が有るので区別はつきます。

スプリングとワッシャーとカラーを入れる

キャップがねじ込んで止まるところまでねじ込んだらロックナットでロックします。

キャップを回すのには普通のレンチだと傷が付くのがやなのでテクニクスギアの樹脂レンチ32ミリを使います。

キャップをロックナットでロックします

ロックしたらインナーチューブを伸ばしてキャップを締めたら完成。

二本組みあがりました

あとは車体に組み込んだら終わりです。

組み込めました
圧側と
伸び側

プリロード、減衰の調整はメーカー標準でとりあえず合わせてプリロード上から5番目の線まで締め込み減衰は伸び15クリック縮み15クリックであわせました。

これでちょっと車体ゆすってみたけど、めっちゃ硬い、組み込んでた時にすでに圧側の減衰力がずいぶん固いので気にはなってたけど、コレ相当高荷重想定してる気がする。

まあ、とりあえずテスト走行するしかないので乗ってみます。

乗ってみて

とりあえず乗ってみます、走り出して確かに硬いけど、思ったよりは動くかなという感じ、乗り心地も気にするほど悪化してない、思ったよりは違和感はないのですが 。

急激にスロットルを戻したときにスコンと縮んでしまう動きは影を潜めてますが逆に動く感じが消えてます、今までスロットル戻しでスッと寝かして行けたカーブも、もっと積極的に荷重を乗せないと曲がっていかない感じですね。

試しに回転をやってみると、ABS介入がやたら起きる、特にブレーキかけながら寝かしていったときに瞬間的にズルっとわずか滑る感じが有ってから安定する。

多分、これは圧側減衰高すぎですね、今のところ圧側全抜きしましたがまだ硬いので、とりあえずリアサス組んで一度試してから松本エンジニアリングのほうにお願いして減衰抜いてもらおうと思います。

それにしても、バネとフォークカートリッジでここまで変わるんですね、圧側減衰はともかく、微小ストロークでもしっかり減衰するので、無駄な動きが少なく安心感が有るのはとてもいいです。

ただ、圧側の減衰力は日本の道路を走るには少々高すぎに思います、バネレートもちょっと高めかな?

競技やサーキットオンリーならこれくらいでも良いのかもしれないですが、ジムカーナでは少々モディファイが必要になりそうです。

サスペンション沼言われたりしますが、今そのスタートラインに立ったんだなぁとつくづく実感してます。

来週はリアも組めたらいいな。

ではまた