大丈夫そうでも結構傷んでる? SV650ABSステムベアリング交換
3万キロ超えましたし
去年のメンテナンス時にステムベアリングチェックして少々痛みが来ているのは確認済みでして、この一年の間にベアリングや工具用意しておいたのを、丁度今日は雨で乗れないし、じっくりと整備します、ちょっと寒いけどコロナウイルス騒ぎで家族も出かけないっていうし、集中してメンテ出来ますわw
それでは交換します
交換していくのでステム周りを分解します、分解方法はこの辺を見てね。
バラしてみました
ベアリングレースに痕が付いてます。
特にアッパー側の痛みが激しい感じですね。
ステムからベアリングレースを取り外すのに柄の長いドライバーとかで突いて外す手もあるけど、効率悪いし、傷だらけになるのでSSTを使います。
使い方は写真の様にツールをベアリングレースのところに引っかけて反対側から棒などを突っ込んで叩くとレースが抜き取れるものです、上側も同様に引っかけて下から棒を突っ込んで叩けば抜けます。
典型的なフレッティング痕ですね、年1メンテしてても3万キロも走ると結構傷んでます。
次はトリプルツリーに圧入されているベアリングを抜きます、当初マイナスドライバーで叩けば抜けるかな?とか思ってやってみましたがビクともしません、サービスマニュアルにあるようにタガネを急遽買ってきてタガネで叩いて抜きましたが、シャフトに傷を付けずに抜くのは難しいですね、気を付けてやってたんですがちょっと傷が入ってしまいました、仕方ないので傷の部分を軽くやすって整えてやりました。
新しいベアリングをトリプルツリーに圧入するのはよく使われるのは塩ビパイプとか使う事があるようですが、丁度いいのが無かったり、下手なところ叩くとベアリングがパーになるのでやっぱりSST使います。
ベアリングレースハンマーセットです。
ダストシール、ベアリングの順で入れて、金色のアダプターをはめてハンマーで叩いて根元まで入れれば完了。
そして一番厄介と思うのがステム側のベアリングレースの圧入ですが、本来はきちんとした治具使うのが良いのですが、あんまり売ってないんですよね、そこで寸切りボルトとワッシャーとナットで締めることで圧入することにします。
アッパー側は使い古しのレース使わずに取り付け可能でした、ロワ側は奥まっているので使い古しのレースで押してやらないと奥まで入りません、外したままのレースを使うと古いレースを取るのが難儀しますので外周をサンダーで削って使うとかすると良いかもしれません、私はプラハンで飛び出しているレースを叩いて外しましたが。
あと、結構これでも斜めに入っていくので最初に真っすぐにしてやるのが難しいですね、斜めに入っていくので、最初のとっかかりをプラハンで軽く入れて真っすぐに入れてから締め付けて圧入しました。
無事取り付け完了です、予想してましたが入れるのが大変でしたね、まあ無事できて良かったです。
フォークついてないですが、組みあがりましたのでちょっとハンドル切ってみましたが、結構違うもんですね、すごくスムーズでなめらかです、比べないと分からないですが、新品は結構違います。
と、ここまでで暗くなってきたので、終了して続きは明日やることに、かなりスムーズになってるのでちょっと楽しみです。
純正部品品番
ベアリングアツシ、25X47X15 商品番号 : 09265-25038
ベアリング 商品番号 : 09265-30020
シール、ステアリングロア 商品番号 : 51644-12C00
ではまた。
ディスカッション
コメント一覧
私もバイクのフォーク打ち換え、タイヤ交換を自分で実施しますが、3万キロもオーバーしてきたので、ステムベアリングの交換を計画しているところです。車種は違いますが、この記事は参考になりました。専用工具を揃えるのが大変そうですが、交換準備をしてみます。作業しながら写真撮るのは大変だと思いますが、非常に分かりやすいです。あとSV650の購入も検討しているので、維持費やメンテナンスの頻度等も参考にさせてもらってます。
コメントありがとうございます。
この辺の手順や使用工具はどの車種でも応用が利くと思いますので、お役に立てて何よりです、今回購入した工具もそれほど高い工具でもないですので、比較的買いやすいかと思います。
ただ、ステムにレースを打ち込むのは車種によっては押し込むコマに使い古しのレースではうまく行かないケースも有るかもしれないですね(XR100モタードで失敗しました)比較的レースがステム内の浅い位置で止まるものなら使い古しのレースでも問題ないと思います、あとは最初のとっかかりでレースをまっすぐ入れられるかがカギですね、無事交換できると良いですね。
私の場合の維持費やメンテの頻度は競技で使ってるのや通勤で乗ってるのも有って所謂シビアコンディションと思ってくださればよいと思います、大抵のケースはこの頻度以下で済むと思います。