トルクレンチを新しくしたよ! KTCデジラチェ
かれこれ5年くらい使ってまして
トルクレンチは今まではアストロプロダクツの安いやつ使ってるんですが
まあ、そこそこ使えて一般的な使用なら良いんですが流石にそろそろ校正も必要だし、校正に出せるか分からないけど、出せたとして3000円程度の物を校正に出していくら取られるのか?というのも有ってもう少しきちんとした奴買わないといけないなという事で新しく買いなおそうと思いまして。
流石に安物を買いなおすのもどうかと思ってきちんとしたメーカーの物を買っとこうと(校正にもだせますしね)そこで当初東日のトルクレンチ買おうと思ってたんですよ。
これは競技車両とかに向いたワイドレンジのトルクレンチで良いなと思ったんですけど、トルク測定上限が70Nなんですね、これだと足回りの分解の時には75Nのところが有るのでレンジが足りません。
ならもう一つ上のレンジのモデルという手もあるんですが。
これは差し込み角が1/2インチなんですね、それに高トルクまで行けるモデルは当然レンチの全長も長くなります。
MTQL140は長さは問題ないんですが、差し込み角が大きいのでヘッドも大きめになるので足回りの狭いところで使いにくい、さらに1/2インチの差し込み角のソケットの小さいサイズの物を持ってないし売ってるのを新たに買うとしても種類も少ないうえに有ってもこれまた大きいので使いにくいのでSVには向かんのですよ。
さて、困ったという事で、差し込み角3/8のヘッドを持ちさらにレンジの広いトルクレンチは無いかと探すが、シグナル式のトルクレンチはどこのメーカーか分からないような安物の奴はともかく、それなりのメーカーの物はどこも似たようなものでして、東日のがワイドレンジ製品出してるので一番良かったりなんですよね。
困ったなと思ってたんだけど、デジタル式のトルクレンチを見ると結構ワイドレンジで差し込み角3/8モデルの物もあるジャン!という事でこれやこれ!これにしよう。
ですがデジタル式のトルクレンチはほぼ100%直読式です。
直読式トルクレンチとは?
直読式トルクレンチとは読んで字のごとくトルク値を直接読み取ってトルク値まで締めていくトルクレンチです。
対してシグナル式というのが恐らく皆さんが良く知っている一般的なトルクレンチで、これは設定したトルク値になると音や手ごたえでトルク値に達した事が分かるようになっている物です。
直読式トルクレンチは一般的にはレンチに針の付いたダイヤルがあって、トルクをかけていくと今どれだけの力で締め付けているかがリアルタイムで表示されます、その針の部分をデジタル表示にしたものがデジタル直読式トルクレンチになります。
直読式の利点は今どのくらいのトルクで締めているかがリアルタイムで分かる事で、慣れると手ごたえである程度のトルクが分かるようになること。
シグナル式だと万が一設定値を間違えているとオーバートルクや過少トルクでもわからない(まぁ実際には手ごたえで気づくこともありますが)ですがトルク値がリアルタイムに出るのでそういう心配がないのがメリットな反面、デメリットは常に見てないとトルク値が分からないという事、なので物理的に見えないような場所で締め付ける場合はトルクが測れないし、例えば同一トルクで何本も締め付けるような作業の場合は正直作業性が悪いんですよね、なので直読式というのはあまり整備の現場で使う機会は少ないように思います。
じゃあなんで直読式買った訳?ってなるわけですが、前述したようなレンジの広さと、デジタル式はそのデメリットが少しマシになるので使えなくないという訳です。
何故デジタル式はデメリットがマシになるかというと、あらかじめ測定トルクを設定すると測定値に近づくと音が出て設定値に達すると音が変わる事で見えなくても分かるので何とかなります。
ただ、慣れないと設定値に達した瞬間に力を抜くのが難しいのでやっぱり作業性はシグナル式には劣りますが。
KTCデジラチェ
で、各メーカーからデジタル式のトルクレンチは出てますが私がかったのはKTCのデジラチェです。
型式はGEK085-R3です。
詳しいスペックはこちらを見てもらうとして測定トルクは17~85N・mまで測定可能、さらに直読式は右ネジ左ネジ両方のトルク測定が可能です。
で、デジタルというと高精度なイメージですが測定誤差は+-3%なので一般的なのトルクレンチと差は無いです。
ネジを何本も締めるような使い方にはあまり使い勝手はよろしくないですが、トルク値を見ながら締めるのを繰り返していくうちにネジを締め付けるときの感覚とトルクが手ごたえである程度分かるようになります、またいかに自分が締め付けているネジがトルク値がバラバラだったかを知ることが出来ます。
そういう意味ではネジを締める感覚を養うのには向いた工具だとも言えます。
これでトルクレンチも新しくなったし、より高精度で組めるようになるといいな。
ではまた。
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