SV650 ABSのフロントフォーク組み立て

2021年10月17日

アウターケースが帰ってきたので

フォークを組み立てていきます。

今回シールを純正品ではなく、SKFのフォークシールキットを使います。


SKF エスケーエフ/フォークシールキット
SKF エスケーエフ/フォークシールキット CB-1

型式はKITB-41Sになります。

今回色は黒色を買いました、あまり色が変わるのは好きじゃないので。

インナーチューブにシール類を入れる

早速組み立てていきます、インナーチューブにアウターチューブガイドブッシュ、オイルシールリテーナ、オイルシールの順番でインナーチューブに通します。

シールキットの説明書にシールの厚みがノーマルより薄い場合はスペーサーを使えと書いてるけど・・・しまった、もうノーマルのシール捨てたよ・・・

仕方ない、とりあえず全部入れて組んでみます。※最終的にはスペーサーは入れていません、なんかストッパリングの掛りが浅い感じがしたので。(最終的にはやっぱり入れています)

オイルシールとダストシールを入れるときはインナーチューブのエッジで傷を入れてしまわないようにビニール袋などで覆ってから入れると良いです。

インナーチューブにシールを入れたらインナーチューブの先端にオイルロックピースのテーパー側をインナーチューブ側に向けて入れます。

その状態でオイルロックピースが落ちないようにアウターチューブ入れて最圧状態にしてオイルロックピースをインナーチューブに保持します。

オイルシールとダストシール打ち込み

その状態でオイルシールを打ち込みます。

オイルシールは固くないんですぐ入るんですが、アウターチューブガイドブッシュが固いんで、単体でそれを打ち込んでからシールを入れたほうが良いかもですね。

そしてオイルシールストッパリングを取り付けてダストシールを取り付けます。

シリンダ取り付け

シリンダにリバウンドスプリングを入れてインナーチューブに入れます。

シリンダボルトに新品のガスケットを入れてシリンダを固定します。

通常回り止めの特殊工具使ってボルトを止めますが、ここでいったんスプリングとカラーを入れてトップキャップを仮締めしてやることで回り止めすることが出来ます。

シリンダボルトの締め付けトルクは20N・m

あとシリンダボルトにネジロック剤を少量塗布して締め付けます。

ここでSKFシールのすごさ、ですが自重でインナーチューブが下がっていきます、もちろんオイルとか塗ってないですよ、コーティングされた奴ならもっとフリクション減るらしいです。

ノーマルの倍以上するけど、耐久性も上がるしその価値は十分あると思います。

フォークオイルを入れる

フォークが組みあがったら、スプリングとカラーを抜いて最圧状態にしてフォークオイルを入れます。

フォークオイルは純正指定はショウワのSS-8が指定されています。

純正品番:フロントフォークオイル 99000-99001-SA8 スズキフロントフォークオイルSS-8

になりますが、なんかショウワのこのオイル高いんですよね、それに今後セッティングでオイル番手を変えることも視野に入れて、ヒロコーのフォークオイルを使うことにした。

ヒロコーは動粘度を指定すると指定した動粘度でブレンドしてくれるので使いたいオイルの動粘度調べて指定するか銘柄を伝えるとその動粘度に合わせてくれます。

とはいえ、今回は純正のオイルと同じ動粘度に指定しました。

オイル量は525mlなので、それだけ入れます。

そしてインナーチューブをゆっくり伸縮させて、空気を抜きます。

この時、インナーチューブを伸ばすときに手で蓋をして伸ばすことでインナーチューブ内の圧力が下がりエアが抜けやすくなるのでお試しあれ。

暫くフォークを垂直にしたまま放置して空気を抜きます、今回は一晩おいておきました。

油面を出します、油面の標準値はインナーチューブを再圧縮時84ミリになりますので、84ミリにしておきます。

油面が出たら、スプリングを入れますが、スプリングの直径が小さいほうが下を向くようにフォークに入れます。

フォークスプリング、ワッシャー、スプリングカラーを入れてトップキャップを締めて完成です。

この時トップキャップは仮締めで、本締めは車体に取り付けてから締め付けます。

長くなったのでこの辺で次回はいよいよ車体に取り付けます。